酸 ま た は アル カリ が最 初 に 分 布 す るの は 細 胞 外 液 で あ り,こ の緩 衝 能 は 大 き く,350mEqの 酸 を加 え て もpHは7.40か ら7.00に 変 化 す る に留 ま る.次 い で肺がPco2を 変化 させてpHの 変動を最小限に抑 え,第3に 細胞内の緩衝作用が働 く.細 胞内の緩 衝は負荷条件によつて異なるが,そ の緩衝能は一 般に細胞外液よりも大きい 腎の排泄作用は始動 が遅 く,酸 排泄は24時間後から,ア ルカリ排泄は 6~8時 間後から開始される.負 荷された酸やア ルカリの体外排泄には時間がかかるが,こ の間は 体内の緩衝作用が働 くから,血液pHは 殆 ど変化 し ない。 3.肺 と腎の緩衝作用 Pco2は 換気によつて調節され,換 気は呼吸中枢 によつて調節 されている.Pco2お よびpHの 変化 は,大 動脈...